最近、仮想通貨取引が過熱していますね。
コロナショックで世界経済が一気に落ち込んだ後、景気を回復させるために各国の中央銀行が自国の政策金利を引き下げ、金融緩和を行っています。
金利を下げると銀行からお金を借りやすくなりますので、市中には現金が多く出回ります。
一方で金利が下がるとお金を預けている銀行からもらえる金利も少なくなるので、現金を預けておくうまみがなくなります。
すなわち、お金の流通量が増えるとお金の価値は薄まってしまいます。
こうした状況でドルや円など既存の通貨に投資価値を見出せない投資家が、ビットコインを始めとした仮想通貨にどんどん資金を投入しています。
この記事は
仮想通貨投資ってどうなん?
これからやっても大丈夫?
仮想通貨の現状
とりあえず仮想通貨の現状の値動きを見てみましょう。
下のチャートはビットコイン、イーサリアム、リップルの2020年1月1日から11月下旬までの値動きを示したものです。
ビットコイン(BTC)は2020年1月1日から11月下旬までに価格が約2倍になり、約170万円になりました。
イーサリアム/円(クリックで拡大)
イーサリアム(ETH)は2020年1月1日から11月下旬までに価格が約3.5倍になり、約5万円になりました。
リップル/円(クリックで拡大)
リップル(XRP)は2020年1月1日から11月下旬までに価格が約3.5倍になり、約70円になりました。
チャートをみてお分かりの通り、11月の下旬に暴騰しています。それまではずっとレンジ相場でした。
また、仮想通貨に関してはいろいろなニュースがでています。
Paypalがビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュの4銘柄についての売買サービスの開始を発表しました。
また、2800万の加盟店で暗号資産(仮想通貨)を決済に使用できるようにする計画であると発表しました。
参照:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/column/blockchaincourse/1285411.html
https://coinpost.jp/?p=192858
Twitterのジャック・ドーシーCEOが率いるオンライン決済のスクエア(Square)がビットコインを同社の総資産の1%である5000万ドル(約53億円)分購入したというニュースが発表されました。
参照:https://www.coindeskjapan.com/83881/
新興国では、このコロナ禍で自国経済の落ち込みが進み、自国通貨の価値がどんどん下がっていく状況で仮想通貨がどんどん買われています。
また、イケハヤさんやマナブさん、ダン高橋さんをはじめ、多くのユーチューバーやインフルエンサーが仮想通貨にこれから投資する旨言及しています。
またたくさんの芸能人も仮想通貨投資行っているようです。
仮想通貨はこれからどうなる?
この1年で価値がかなり高騰した仮想通貨はこれからも値段が上がっていくのか?
が気になるところですが、これまでの歴史を見ていきたいと思います。
下のチャートにはビットコインの2015年から現在までの値動きを表示しています。
ビットコイン/円(週足)(クリックで拡大)
ご覧になってわかる通り、2018年に現在と同じような高騰の後、上がる前の値段付近まで暴落しています。
もしかしたら今後同じことが起こるかもしれないことは頭にいれておきましょう。
こちらにビットコイン相場の歴史が詳しく書いてありますのでご参照ください。
結論
コロナ第3波が流行中でワクチンの承認もこれからといった中、アメリカの中央銀行であるFRBは2023年までは利上げを行わない見通しを発表しています。
つまり、アメリカでも経済がその時期くらいまで回復に時間がかかりますので、中国はアメリカより回復が早いですが、新興国などその他の国では回復がもっと遅れることが考えられます。
従って、当面は仮想通貨に資金が流れると思われます。
また、上述したPaypalのニュースのように、仮想通貨の利用がこれから広く普及し、使いやすくなると考えられることや、影響力のある企業やインフルエンサーの投資が広くニュースになり、インターネットなどで広く浸透することで、仮想通貨投資の影響力がこれからも上がっていくことが考えられます。
そういった理由から、ここ数年は仮想通貨の価値が上がっていくのではないかと考えられます。
ただし、価格の上下動が激しい投資対象であり、2018年のような暴落が過去にあったことは忘れてはなりません。
自己責任で投資をお願いします。
初心者の方、コツコツ投資したい方、仮想通貨みたいな価格の上下動が激しい通貨への投資はメンタル的に無理という方はこちらの記事をご参照ください。